『世界』と『終』  ——僕がきみを殺したら——
3 そこは、死から少しだけしりぞいた場所で
3 そこは、死から少しだけしりぞいた場所で



図書館で西森を待ちながら、広げたルーズリーフをながめる。

今日彼女は掃除当番だ。

あぶり出しのようになにかが見えてくる、ということはもちろんない。


書きつけられた語句ではなく、文字そのものにも注目してみると、とにかくひどい癖字だ。

バランスが悪く、特にひらがなの「か」の右肩ががくんと下がっているというか、角がないのがわかりやすい特徴だ。


筆跡鑑定の心得はないが、習字を習ったことがないのは間違いないだろう。
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