『世界』と『終』  ——僕がきみを殺したら——
彼は人気のない廊下に、僕をさりげなくみちびく。


「———西森さんの保護者のかたから、今朝連絡があった。
昨夜から帰宅してないそうだ。今まで外泊などなかったそうで、ひどく心配していた」

今日の夜まで待って戻らなければ、警察に届けたほうがいい。学校でも生徒たちに情報提供をよびかける。そんなやりとりを交わしたそうだ。

「あんまり早いうちから大ごとにしてもね、高校生ならときどきあることというか・・・」


それは正論だ。


「きみは西森さんと仲が良かったようだけど、本当に心当たりはないのかい?」


残念ながら、僕はこたえて教室にもどった。



今日は、9月×日。「ターゲットを捕らえ、計画を実行にうつす」日だ。
< 49 / 99 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop