Sweet Room~貴方との時間~【完結】
12月25日、フランス料理店のオープンセレモニーパーティを抜けて、涼太がいるあの公園にいった。『natural jewelry』のプレオープンセレモニーの帰りの寄った公園。
春の肌寒い日だった。本当に桜が綺麗だったのを覚えている。桜の咲いていない静かな公園の中に足を踏み入れる。
街灯の傍にあるベンチに座る涼太がいた。私は涼太の前に立った。
「奈央美」
涼太は顔を上げると、ベンチから立ち上がった。
「来てくれて、ありがとう。奈央美、俺の話が全部終わるまで聞いて欲しい」
「わかった」と小さな声で答えた。目の前に涼太がいるというだけで、泣いてしまいそうだった。
春の肌寒い日だった。本当に桜が綺麗だったのを覚えている。桜の咲いていない静かな公園の中に足を踏み入れる。
街灯の傍にあるベンチに座る涼太がいた。私は涼太の前に立った。
「奈央美」
涼太は顔を上げると、ベンチから立ち上がった。
「来てくれて、ありがとう。奈央美、俺の話が全部終わるまで聞いて欲しい」
「わかった」と小さな声で答えた。目の前に涼太がいるというだけで、泣いてしまいそうだった。