Sweet Room~貴方との時間~【完結】
 涼太の顔を見ると参ったという感じだった。
「ナオちゃん、うちのブライダルのカタログあげるね。今すぐ決めることでもないじゃない。籍を入れて、引っ越しして、落ち着いてからゆっくり決めてもいいでしょ」

 それはそうだ。仕事が忙しくて、あまり深く考えずに、写真だけでいいやと思ってしまった。
 お義父さんを見ると、何も言わず、抹茶のアイスを食べていた。もしかしたら、お義父さんは結婚式を上げてほしいと思っているのかな。奥さんを亡くして男手一つで2人の子供を育ててきた。ちゃんと我が子が旅立つ瞬間を見たいんじゃないだろうか。

「そうですね。もう少し考えていみます。今の状況では仕事が優先になってしまいますけど、6月以降になれば、それも落ち着きますから。彼と相談してみます。いいよね、涼太?」
「うん。そうしよう。もし結婚式を挙げることになったら、姉ちゃんにいろいろと相談することになると思うけどいい?」
「当たり前でしょ」

 結婚式のことは、一旦、保留という形で落ち着いた。

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