Sweet Room～貴方との時間～【完結】

「いい加減、元に戻しますか？」
「うん、そうね」

　ハンバーグ食べ過ぎたかも。結構、お腹いっぱい。
　食べるペースが遅くなる。

「佐伯さん、お腹いっぱいなんじゃ……。無理して、食べることないですよ。余ったら、俺が食べますから」
「うん。余ったら、お願いします」
　結局オムライスを４分の１残して、杉山にあげた。

「よかったら、どうぞ」
「喜んで、いただきます」

　自分のハンバーグを完食し、オムライスも完食していた。
　やっぱり、男の人ってよく食べるんだな。
　杉山との約束通り、昼ごはんを奢って、レストランを出た。


　事務所へ戻る途中、杉山が「あっ、ちょっと待ってください」と言った。
　横にあった自販機に小銭を入れると、ボタンを連打する杉山。自販機からゴトッ、ゴトッと鈍い音が２回した。

「はい。どうぞ」
　手渡されたのはよく冷えたコーヒー牛乳だった。
「えっ。何で？」
「この前、ブルーマウンテンを飲んでる佐伯さんを見てたら、何か違う気がして。佐伯さんはこっちの方が似合いますよ。それに、久しぶりに飲んでみたくなって、コーヒー牛乳」