彼方は、先生だけど旦那様。

それから私は薫様の車で
家まで帰りました。
薫様はまだ仕事が残っているらしく、
私を降ろして
また学校に戻って行きました。

今日はゆっくり薫様と
お話できるかな、
そしたら私の本当の気持ちを
薫様に伝えよう。











只今、夕食の準備をしています。


「奥様、ちゃんと薫様にお弁当
渡せました?」

一緒に夕食の準備をしている
家政婦さん(最近仲良くしてます!)が
楽しそうにそう聞いてきました。

ぎくっ…

「じ、実は渡せなかったんですよね。」

かくかくしかじかで……

と、人が大勢いて渡せなかったんだと言うことを説明しました。

「あら、薫様はモテるんですねっ。」

「そうなんですよ…。
だから私のお弁当なんて用無しです。」

苦笑いしてそう言うと、

「そんなことないですよ、
絶対誰のお弁当よりも欲しいに決まってます。」

何だか愛おしんだような声で
そう言われ、少し頬が熱くなりました。

「な、なにを根拠に…。
だ、第一、薫様は私のことただの
家族の一人だと思ってそうですし
きっと愛があったとしても
夫婦としての愛じゃなくて家族としての愛だろうし…。」

話してるスピードと野菜を切る手が
加速していくのを自分でも
感じられます…。汗

「ふふふっ。」

「な、何がおかしいんですかあっ。」

「奥様は本当に鈍感なんですね。
薫様は感情を表現する事が苦手、
奥様は人の感情に気づくのが苦手…
困った夫婦ですことっ、ふふっ。」

いたずらっぽくそう言われ
気に食わない反面、
あながち間違いではないので
反論出来ないのが悔しいです。泣

「と、とにかくもう
お弁当は作りません!!」

…とは言うものの、
やっぱり他の女の子が作ったお弁当を
食べる薫様を想像すると
モヤモヤしてしまいます…。




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