彼方は、先生だけど旦那様。

「…いいよ。
じゃあこっち来て。」

明らかに暗い顔になった薫様は
それでも私の話を聞いてくださると
言い、私に手招きをしました。

…悪い話ではないです、薫様。
ただ、私の薫様への愛を
伝えたい、そう思っているのです。

でももしかしたら、その話は
薫様には迷惑かもしれませんね。


…私の一方通行な想いでいい、
私の気持ちに応えてくれなくてもいい、
だけど知って欲しいから
今貴方に伝えます。
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