「1495日の初恋」





並んで花火をしながら、私は言った。


「宇佐見くん…いつも…ごめんね。」


「ん?なにがです?」




「迷惑…かけてばかりだね。」




「あー!」


急に大きな声を上げる宇佐見くん。




「えっなに?」



「俺、今日めちゃくちゃ花火やりたかったんです。」


「どうしたの急に?」




「だから…花火に付き合ってくれて、ありがとう。それに、お母さんに嘘を付かせてしまって申し訳ない。」



「えっ?」


「目玉が飛び出しそうですね。そんなに俺の言ったこと、おかしいですか?」


私は、首を横に振った。



…この人は…優しい人だ。

そう思ったら、また泣けてきた。


ぽろぽろと涙が溢れては、落ちていく。










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