【完】芸能人に、恋をした。



「…え?」


途端に、ちゃんと話そうと決意した自分を恨みたくなった。



真子が声をあげた理由はわからなくとも、なんだか怖くなってしまった。






「ちょっと、真子?」



「どうした?」


ゆりえと佳奈が真子を見つめる。



そんな真子はあたしを見つめていた。




何を、言われる─?




こたつの向かい側に座っていた真子は

身構えていたあたしの隣に座った。






「真、子─」



「バカ!!」



これでもかってくらいに大きな声で言った真子は、それだけ言って

あたしを抱きしめた。





< 138 / 208 >

この作品をシェア

pagetop