ある日、いじめが始まった。



「そういう訳で私達はDグループだから一番弱いグループってことなんよね〜。まぁ、別にいーけどね!」




「そ、そんな制度だったんじゃ……」







この説明を聞いた私は正直愕然とした。




なんていうか…ものすごい競争の世界。







皆レギュラーに入りたいから少しでも先生に認められようと、1つでもグループ上がろうと必死で練習をする。




普通の学校生活では仲のいい友達でも部活になれば皆がライバル。


自分の所属するグループを上げるためには嫌でも友達を蹴り落とさなければならないだろう。




そうして誰かが上がる一方で必ず誰かが落ちていく。


そこに恨みや妬み、という感情だって発生するに決まっている。






「なんか怖くなってきちゃった……」






ぽろりと本音が漏れた。





下手すぎたらグループを上げようと頑張っている人の足手まといになるし、少し上手くなってグループが上がったら妬まれる可能性だってある。





こんな制度とかある中、皆と馴染める気がしないよ。


私とんでもない部活に入っちゃったな……






そう思っても入部した以上やめる訳にもいかないしもう手遅れ。





私はあと2年間もこの部活でやっていかなくちゃいけないんだ、



そう思うと背筋がぞっとした。





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