ママ…凛花を置いて行かないで?…寂しいよ…
ママに抱きつこうとしたけれど、ママの隣には若い男性が酔っ払ったママを支えていた。

「ママ…?誰なの?」

とっさに出た言葉。母は、ヒクヒクしながらその男性の服を握っていて、私の話なんか、聞いてもくれなかった。

「ごめんねっ?ビックリしたね勝手に
凛花ちゃんのお家に入って。」
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