Your smile once again
「琴那ぁー!香澄ぃー!夏休みこれ行こう!」


怜音が、急に言い出した。


手には旅行会社のパンフレット。

付箋が張ってあって、調べたってことがわかる。

「二泊三日で、一万円ジャスト!安くない!?」

怜音が跳び跳ねながら言い、琴那が冷静に返す。

「あぁ、その日なら空いてる。行く?」
「あたしも空いてるよ」
「やったぁ!行こう行こう!!」

急遽、三人で旅行に行くことになった。


「あっ、でも七人分予約しちゃったんだよ!」

その言葉にあたしは聞き返す。


「なんで?」
「ついうっかり」


何て言って舌を出す怜音。


「キャンセルすれば?」
「お金かかる……」
「怜音……。笹原っ!」
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