Your smile once again
遠藤先輩が驚いた顔を見せた。

「あんなに仲良いのに?」

「仲良い、んですかね……」

私は俯いた。

「なんかあったの?」

遠藤先輩が尋ねてきた。

「……」

私は答えなかった。

歓声が遠くに聞こえた。そろそろ、笹原が走る番だ。

「私、変なんです」

笹原がスタートラインに立つ。

「前までは普通だったのに……。
まともに顔見れないし。
話してると無駄に緊張して、恥ずかしくなる……」
「……」

笹原が乾いた音と共に走り出す。私は胸のあたりを掴んだ。

「今だって……」
苦しい。

具合が悪いわけじゃないのなに、なんでこんなに苦しいんだろう。

突然、遠藤先輩が柔らかく笑った。

「佐々木ちゃんって、イメージと全然違うね」
「え?」
「なんか、いつも無表情って噂で聞いてたよ。でも、全く違う。普通に笑うし、表情も柔らかいし」
「……」
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