Your smile once again
「俺、動物によく嫌われる」

笹原が拗ねたようにそう言った。

「佐々木は猫好き?」
「嫌いじゃない」

私が答えると、笹原が驚いたような顔をした。

「珍しい。佐々木って大体嫌いって言うのに」

私は思わず苦笑いした。

「私、そんなに冷たい?」


緩んでいた頬が一気に固まった。

これでも、作っている方なのだ。

本当はもっと冷めてる。

もっと素っ気ない。


「んまぁ……、人よりはなぁ。俺は良いと思うけど。」
「え……?」

笹原が私の方を向いた。視線が、重なる。


「佐々木らしいし!」

……笹原ってやっぱり変だ。
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