Your smile once again
「っぶねー」



珍しく笹原が焦った声を出した。

ぴったりとくっついている胸から、鼓動が早いのが伝わってきた。

笹原の上に私が乗って、かばわれている状態だ。


「ごめん。……ってか、八割ぐらい笹原のせいだけど」
「ハハッ!」
「……ったく」


私は笹原の胸板から顔を起こした。

「……、……っ」

視線が重なった。

頭に添えられた笹原の手が、ピクリと動いた 。


一瞬の、沈黙。

私は我に返った。

「ーーーッ」

バッと思いっきり顔をそらし、立ち上がる。

なんだか、無性に恥ずかしかった。

「なぁーーー」
「そ、そろそろ部活行ったら?もう掃除終わったでしょ」
「あ、あぁ……」


あれ?何か言いかけた?


「じゃ、行くわ」
「頑張れ」
「おう」

そう言った笹原の頬は少し赤かった。
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