Your smile once again

校外学習

「今日は、班ごとにスタンプラリーをしてもらう!

 この兎の里公園のどこかに、六個あるから探すように!」

「「はーい」」


今日は、一、二、三組の校外学習だ。


うちの学校は、

普通科以外を合わせると十五組もあるので一日ずらして出発する。

一泊二日だ。


香澄が一組、高橋が三組で一緒だ。

怜音は四組なので、明日、すれ違う。

「……めんどくさ」


私は呟いた。隣にいる萌が微笑む。


「頑張ろうよ、琴那ちゃんっ!」


彼女はあの一件の後、謝ってきた。

そして、萌は笹原ではなく悠季が好きだったらしい。


素直で、悪い子ではない。


「あ、ほら!見えてきたね」


指差す方に目を向けると、兎の里公園と書かれた看板。


つまらなすぎるスタンプラリー始まった。


「……よし。最初は、森に入る前の三つから行く?」


「イエッサー!」


歩き出す。
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