Your smile once again
この班は私、萌、渚。そして加賀さんの女子四人。

萌と渚は、中学から一緒らしい。


男子は、日向と加賀さんの彼の榊。野球部の遠藤。

それから、笹原だ。

スッと、笹原が隣に来た。



「つまんなそうだな」
「当たり前じゃない」


三つのスタンプはすぐに埋まった。

「これ、手作りだね」


加賀さんが驚いたように言う。

ちなみに榊と手を繋いでる。

「先生暇だなぁ」

そんな他愛もない会話。

こんな風に普通の高校生活が送れている。

想像もできなかったことだ。

森に入る。


「佐々木、リス。リスいる」

日向が指差す。

「ホントだ」
「兎の里ってゆーんだから、ウサギいないのかな?」
「放し飼いしてあるって聞いたけど」
「そうなのかぁ」

坂道を上がっていく。


「佐々木?平気か?」

遅れ気味の私に笹原は声をかける。

「……平気」
「無理すんなよ?」
「ありがと」
< 93 / 366 >

この作品をシェア

pagetop