【続】恋愛のやり直し方
「癒すって…そんなこと私にできない」



アイシャドウを重ねている斎藤さんの腕を掴み、ブンブンと顔を振る私



そんな私の顔を包み込むように手を添えた斎藤さんは、苦笑する。



「そんなの簡単。綾ちゃんが楽しめばいいのよ。気晴らしに今日は目の前の事を楽しみなさい。それが立花ちゃんの癒しになるんだから。

よく考えてみなさい。どうでもいい女にこんなお金使ってドレスアップさせないでしょ?あたしの店高いのよ」



「確かに……高いです」




「でしょ?だから、あなたが楽しめばいいの。男なんて自分の力で女が楽しそうにしてるだけで満たされる単純な生き物なの分かった?」




「は……い」



頷いた私の顎に手をあてて上を向かせた斎藤さんは満足げな顔をして再び私のメイクを再開した。




鏡に写る自分の顔をぼんやりと見つめていると、徐々に変化を見せる自分の顔。


斎藤さんの手が動く度に顔に色がのせられていく。




華やかさを増していく自分の顔。
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