【続】恋愛のやり直し方
中からいつもと変わらない母の「はぁい」という声がする。



具合が悪いわけじゃないと分かってホッとする一方で、緊張はどんどん増してくく。



スーっと引き戸を、私一人分開けて中へ入る。



「お母さん、私」



「あっ?あぁ、綾だったの」



私の顔を見て、少しだけ動揺した母。
だけど、その顔はすぐにいつもの柔らかい微笑みに変わる。



それに少しだけ違和感を覚えたけれど、今はそれを考えて気にしている余裕はなかった。




「いつもより遅かったのね。大丈夫?具合でも悪いの?」


そう言いながらベッド横のスツールに腰かけるように促す。



いつもなら素直に従うんだけど、今日は外に友田を待たせている、


早いところ話を切り出して、彼をここへ連れてきたい。




さすが察しのいい母は、いつもと様子の違う私に気付いたようで「どうしたの?」と首を傾げる。






「あ、あのねお母さん」


「えっ?あぁ、うん。どうしたの?」
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