【続】恋愛のやり直し方
そんな私の絶句した姿を見てニヤリと笑った立花さん。




「まぁ、俺もそろそろマンションでコンシェルジュだけやってる場合じゃ無くなったわけ。

いよいよオヤジの後継。まぁ、手始めにあんまり収益の上がってない宿泊部門のテコ入れで、口煩い役員を黙らせたいってわけ」



フンっと面白くなさそうな顔の立花さんは、どこか自虐的に見える。



とはいえ、この人のスケールには敵いそうもない。と後悔しても遅い



「んで?こっちは?」



トントンとテーブルに置かれた書類を、指で弾く。



急に話の矛先が自分へと戻ってきてしまった。



ここまで来て話さないって流れは……





無いな。




「……あのですねぇ。上手く説明できるか分からないんですけどーー」




言い淀む私から視線を外さずコーヒーカップに口付ける立花さんは、そのままファッション雑誌に載っていても違和感無い。


そのうち、イケメン社長。なんて特集が女性誌で組まれそうだな。なんて想像して吹き出しそうになる。
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