【続】恋愛のやり直し方
立花さんに少しだけ軽くしてもらった心をそのままに、自宅へと戻る。


今日、ここへ来ていることは友田には秘密にしてある。
ふと時計を見ると、友田の帰宅時間には余裕で帰れる余裕はある。


どうしようか迷ったあげく、少しだけ寄り道して帰ることにした。




テーブルにあった数枚の紙をクシャッとカバンに詰めて立ち上がった。





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私鉄を乗り継いで辿りついたのは、なぜか真理子の会社の前だった。


慌ただしく人が出入りする入口で、中に入るのも戸惑うこと数分。
眩しい程キレイな制服を着た人がこちらへ向かってきた。



「あの。こちらへ御用ですか?」





私が不審に見えたのだろう。
受付に座っていた笑顔の彼女は、少しだけ怪訝な色を浮かべて私に声をかけてきた。




「あ……いえ。すみません……なんでも無いです」




ペコリと頭を下げて踵をかえした。
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