星ふる夜に…
★ ***★***★

部屋に戻ると、先に帰っていた茜が駆け寄ってきた。

「ゆな、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ」
「嘘。ここのところおかしいよ」
「え、そうかな?」

私の意識していない場所で会話がぽんぽん進んでいく。

茜のいっている'おかしい'というのは、私の意識が散漫になっていることだろう。
一応自覚はある。
だって、明らかに、4日前に茜からあの質問を受けてから夢見も悪く、なんだかいつも身体がだるいのだから。

私って…こんなにメンタル弱かったんだ…。

なんか落ち込む。

いや、まぁ、わかってはいたけど…。

再確認?

自嘲気味に笑うと

「ゆな…?」

茜の少し怯えた声がした。

あ、しまった。

「ごめん、ごめん。あんまり茜が心配してくれるから、嬉しいのとおかしいのでうっかり」

てへ、ってわざとぶりっ子してみる。

「そう…?」

不信そうにいう彼女。

「うんっ」

元気に答える私。





嗚呼、

私ってバカだ。










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