Midnight Day
『…夢希!』
…え?
「佑斗…?」
『夢希…お願い目を覚まして…っ』
「絵里…?」
私はここにいるよ。
もしかして、これって…
「夢希の身体が闘ってるんだろうな。」
戻ろうと、してるの?
私の身体は…
「もしかしたら、生き還ることが、できるかも知れないな。」
月夜は寂しそうに微笑んだ。
「俺の負けっぽいか?」
「…でもまだ、向こうの声の方が遠く聞こえて…。」
『夢希…っ』
「…みんな…」
『夢希…』
私の身体が一体どうなってるのか、私にはまだ分からない。
ただ、私は生と死の狭間で闘っていることだけは確かだった。