時は誰も待ってくれない 上
これまでと違う環境と景色に最初は戸惑ったけれど大学の生活にも慣れてきて私は一人暮らしを満喫していた。
午前中は大学へ、午後は喫茶店のバイトをして
ただ平凡な毎日を過ごしていたのに、それはある日を境にいきなり変わった。
「ねぇ、君一人?」
バイトの帰り道を一人、夕飯のことを考えながら歩いていると誰かに声をかけられた。
「暇なら一緒に遊ばない?」
「あ、結構です」
「そう言わずにさぁ」
そう言うと男二人のうち一人が私の腕を掴む。
痛い…。
梨香が言ってたけどやっぱナンパとか本当にあるんだ。
なんで私を捕まえるのよ?
他にも可愛い子いるでしょう?
私は遊んでる暇なんてないのに。