ラベンダーと星空の約束
「…流…星……」
間違いなかった。
『大文字(ダイモンジ)流星』なんて珍しい名前に、同姓同名を疑う必要はない。
歳も同じ。
私より一つ上の高校一年生だ。
何よりこの表紙の写真は私が写したもの…
流星に贈る為に写して、彼以外の誰にもあげていない…
流星は生きていてくれた…
手術は成功していたんだ…
良かった…
涙が溢れて止められなかった。
止めようとする意識も向かなかった。
ただただ、流星の無事が嬉しくて、ボロボロと大粒の涙を流し泣いていた。
パソコン画面を見ながら突然泣き出した私を見て、大樹も青空も慌てている。
青空がオロオロしながら聞いてくる。
「姉ちゃん…何で泣いてんの…?」
そう聞かれて、泣き顔を二人に見られている事にやっと意識が向いた。
恥ずかしさに両手で顔を覆うが、やはり溢れる涙は止められなかった。
大樹はしばらく無言で私の涙の理由を探し…
それからぽつりと呟く様に聞いた。
「この本…流星か?」
幼なじみのその問いに、両手で顔を覆ったままコクコクと頷いた。