ラベンダーと星空の約束
 


手の中のメモ紙にチューをする。



「ありがとう!
新入寮の紫ちゃん!」



「たく丸には女の子が入ると既に伝えてあるが、
流星には当日まで秘密にしておこうか。

今まで瑞希を悩ませてきた罰だ。少し驚かせてやろう」



「うん!
亀さん素敵!チューしてあげる!」



「それは…
遠慮しておくよ…」





亀さんの部屋を出て、階段の手前で立ち止まる。

チラリと110号室に目を遣ると、
リカちゃんの甘い声が、ここまで小さく聞こえていた。



今日はリカちゃん、
昨日は由美ちゃん、一昨日は……



大ちゃんのセフレは大体が彼氏持ち。

遊びと割り切り、
本気にならない子ばかり選んでいた。



純粋そうな子にもたまに告られてるけど、

大ちゃんはそれをやんわりかわし、決して手を出さない。



彼女が欲しくないのか聞いたら、

「傷つけちゃうのが怖いからいらなーい。
俺軽いしー、彼女になった子可哀相じゃん?」

だって。



それってつまり
彼女を作ったしても、他の子と縁を切るつもりは無いってことかな?

それなら確かに傷つけるだろうね。



自分で言ってる通り、
大ちゃんは彼女を作っちゃダメだ。



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