ラベンダーと星空の約束
 


「今の…流星…?」



「エロの塊。
そう思ってない?」



「違うの?」



「ハハッ 女の子にだらし無い事は否定しない。

でもさ…あいつはいい奴だよ。

優しいし、大切なポイントは外さない。ちゃんと気を配って生きている」





優しい…?気を配る…?

歓迎会の後
私の体調を心配しヨーグルトとか差し入れてくれたけど、

それ意外に心当たりは…ない。



これと言った優しさに思い当たらず首を傾げると、
瑞希君が教えてくれた。




「紫ちゃんてさ、
頭はいいし冷静だけど、人の気持ちにウトイよね。

今日のカラオケ、
大ちゃんは本気で心配してたんだよ?

僕達が付いて行かなかったら、どうなっていたと思う?」



「どうって…?」





瑞希君の言いたい事が分からない。


女子は私一人じゃないし、
クラスの男子をそこまで警戒する必要はないと思うけど…



ヒントを貰ってもさっぱり分からない私に、
瑞希君は頬杖付いて、呆れた目を向けてくる。




「まだ分からないの?かなり鈍いね。

いい?
男3人女3人でカラオケに行って、男はみんな紫ちゃんにベッタリ。

残った2人の女子は、いい気はしないと思うよ?

あの子達は悪い子じゃ無さそうだけど、
君にマイナスの感情を抱くのは間違いないね」



「あっ…
もしかして流星は……」



「そうだよ。
女の子達のご機嫌取りに、一生懸命だったじゃないか。
君のガードは僕に頼んでさ」



「気付かなかった…
瑞希君の言う通りだね。
私…今の流星の事分かってない……」





流星がそこまで予想して、カラオケに付いて来たとは分からなかった。



付いて来なくていいのにと思い、
両手に女子をはべらせて…と不快に思っていた。



流星は…

優しさに気付けない間抜けな私を守っていたんだ…




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