ラベンダーと星空の約束
早起きし過ぎた私、
登校時間にはまだ大分時間があった。
いつもより手の込んだお弁当を作り終えても、まだ6時半。
時間を持て余し、朝シャワーにでも入ろうと考えた。
いつもは寝る前派だけど、たまには朝風呂もいいよね?
浴槽がついて無いのが残念だけど。
入浴セットを持ち階段を静かに下りた。
寮内は静まり返り、まだみんな寝ているみたい。
柏寮は学校の正門まで5分とかからずに着くから、みんな起きるが遅い。
外扉のトアノブに使用中の札を掛けた。
浴室の鍵は壊れているから、今はこれが必須。
脱衣場で服を脱ぎ、
シルバーチェーンのネックレスを服の下にしまった。
早起きは気持ちがいい。
試供品で貰った高そうなシャンプーを使う気になる。
鼻歌を歌いながら、髪の毛を泡立てていた。
その時、
シャワールームの熱気がスーと逃げて行き、
代わりに少し低い温度の空気を肌に感じた。
あれ?と思い振り返ると…
ドアがいつの間にか開けられていて、
寝ぼけて半眼の流星が、パジャマ姿でぼーっと突っ立っているのが目に飛び込んできた。
「…瑞希…
入ってたんだ…ごめん……」
「き…きゃあああー!!」
「ん…?ゆかりちゃん!?
うわっ! ごめ…」
「謝っていないで、さっさと出てってー!!」