ラベンダーと星空の約束
 


「なに脈測ってんのさ…
止めてよ。すげぇドキドキしてんのバレるじゃん」



「ふふっ
自分でバラしてるから」



「ゆかりちゃん……
今、君にキスしたい…」



「… うん」





顔を上げた流星は
「見ないで」
と言いながら涙を拭っている。



涙を拭き終えるのを待って彼の方に向き直る。


潤んだ茶色の瞳がふっと笑い掛け、
ゆっくりと顔が近づき、そっと唇が触れた。



感染には細心の注意を払っている流星。

今までキスする時は、
『風邪引いてる?』
と聞いてきた。



もうそれを確認しないんだね……



それは…私の事を信頼してくれるから?

私が少しでも風邪の兆候を感じたら、
絶対にキスを断ると信じてくれるからか…


そうだったら嬉しいな……




優しいキスは徐々に深くなり、口の中に流星の熱が広がって行く。


ゆっくりと時間をかける優しいキス。


体の芯が甘く痺れ、吐息が熱を帯びていく。



流星が唇を離してキスの終わりを示した時、

自然と込み上げた気持ちは…



まだ触れ合っていたい…
もっと深く流星を感じたい……



その気持ちに身を任せ、流星の首に腕を回した。

離されたばかりの濡れる唇に、私から唇を押し当てた。



< 212 / 825 >

この作品をシェア

pagetop