ラベンダーと星空の約束
 


ゲームを止めろと言う私を完全無視して、

大樹は青空(ソラ)とギャハハと盛り上がっていた。



青空は私の正真正銘の弟。

2歳下の中学一年生。


真面目な私に対し、大樹も青空もアホタレだ。


ふざけてばかりで手がかかる。



宿題をする気のない大樹と、大樹に遊んで貰いたい青空。


奴らが今夢中になっているのは、オンラインゲーム。


リビングのカウンターテーブルに、ノートとデスクの二台のパソコンを置き、

協力してモンスターと戦っていた。



「青空!こいつの弱点は火だって言ってんだろ?

水ぶっかけてどーすんだよ!」



「うっそ、ゴメーン、間違……あっ!

俺、死んじまったー」



「バーカ、今生き返らせてやっから待ってろ…

うおっ!俺も死んじまったー。

チラリ〜ン チラチラ チ〜ラ」



「大樹、もう一回!」





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