余命、15分。


……もしかしたら。





打ちつけた背中から血が出て、それが地を這って放射線状に広がったとしたら。







……空から見たら、赤い羽根みたいに、見えなくもないかもしれないなぁ。










最期に頭をよぎったものは、そんな幻想的な夢だった。

< 10 / 11 >

この作品をシェア

pagetop