LoveStory~恋と愛と~
タイトル未編集
恋に堕ちた
いつもと何も変わらない授業、いつもと変わらない風景。
ふと隣の席に目を移す。
目が合ってハッとする。
目が合ったら相手が逸らすまで見続けてしまう癖のある私。
どうして逸らさないの
疑問に思っていたその時、彼の顔が近づいてきてコツンと額をぶつけてきた。
その瞬間、私の中の何かがドクンと跳ね上がり、恋に堕ちた。
タイプなんかじゃなかった。恋愛対象として見たこともなかった。
「晴一(はるいち)、好き」
「俺なんかでいいの?」
「晴一がいい」
「俺、とことん愛すから」
高校一年生の秋、席替えで偶然隣になった。
そして、知らなかった一面を知った。
そして、恋に堕ちた。
そして、私達の物語が始まった。
甘くて、切なくて、苦しくて、愛おしい物語が。