小学生最後の1年~私の心の中~
卒業式当日。

私は卒業するという実感もなければ奏也と離れるという実感もなかった。

その日私は沢山楽しんだ。

人生で一番楽しかった。

みんなに別れを告げバイバイした。

奏也には本当の言葉で「好き」と言えなかった。

本当に好きだったのに。

変な人から普通の人になれないまま私は沖縄に行かなくてはいけなくなった。

卒業式の次の日私は泣いた。

卒業式に泣かなかった分。

沢山泣いた。

涙がなくなるんじゃないかってくらいないた。

でもしょうがない。

離れるしかないんだ…

なんで私はこの時親に行きたくないって言わなかったのか…

いっていれば何かが変わっていたかもしれないのに…
< 9 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop