キミガスキ
悠太の部屋だ…
空がオレンジ色に染まってる
相変わらず、悠太の部屋には物が無い。
綺麗な部屋…
悠太の横顔。
ベッドの上に悠太が居る。泣いてる。
〈あ…私の石…〉
悠太の手には、あの石が握られていた。
そっと悠太のそばに近づいて、
〈ねえ、悠太聞こえる?〉
「凛?会いたかった」
〈うん。私もだよ〉
私を強く、優しく抱きしめてくれた。
「好きだよ。」
〈大好きだよ〉
私と悠太は
甘く、塩っぱいキスを交わした。
大人になっても、おばあちゃんになってもずっと、ずっと悠太のそばに居たかったな。
そして、私と悠太の短くて長い旅が始まりました。