もう一度…。
     
       ―――――――――現在―――――――――


「不安になってきた?」

「え?」


ぼーっと考え事をしてると、心配そうに都が覗き込んできた。

「いや、…一日以上美緒ちゃんと離れるなんて初めてだし…」

「んー…意外に平気、、、かな。
  まぁ全く不安がないわけじゃないけど、都がいてくれるし。」

「そか……。」


都はホッとしたように少し笑った。


「正直言うとさ、ちょっと心配だったんだよね。
まだ早かったかな、ってさ。 私から提案しておいて変な話なんだけど。」

「ううん。きっかけくれて感謝してるよ、ホントに。
ほら、もう少ししたら修学旅行とかもあるしさ。
だから……………わたしもがんばらないと。」


最後にわたしがちいさくつぶやくと都がわたしの手の上に、そっと両手を重ねた。


「ゆりは十分がんばってる。がんばってるよ。
だから…無理はナシ。 辛くなったらちゃんと言うんだよ。」


都の言葉に、わたしは大きくうなずいた。
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