初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「…家どこ?」
夕焼けでオレンジ色に照らされた廊下を歩きながら、南雲くんの声。
「えっと、西区の方です…」
「俺も」
下駄箱からローファーを取り出しながら、え、と驚いた。
「どのへん、ですか?」
「道路渡ったとこの、コンビニの近く」
「あ、わかる…かも、何となく」
私の家とは道路を挟んで反対側だ。
だから、中学の学区は違ったのか、と1人で納得する。
外に出ると、真っ赤な夕焼け。
「わ、綺麗…」
思わず口に出してしまった声に、南雲くんも空を見上げた。