華は儚し


「…いいのですか?」 



咲きかけの華はぱあっと、咲きほこり、




「ありがとうございます!」



初めて太夫に抱きしめられてしまう。


ふわり、と優しい香りで心外にも安心する自分。



「…外に出してやる…」





< 18 / 221 >

この作品をシェア

pagetop