そして、また
突然

デート



「今度の土曜日、空いてるよな⁇」

突然彼が言い出した。

なんで、いきなり⁇

土曜は確かなんもなかったよね。

「空いてる、よ」

あたしがそう言うと嬉しそうに頬を緩めた。

可愛いやつめ…

「じゃあ、10時に●×駅な」

「わかった。」

デートだ…デートだよね⁇

初めてじゃないけど涼太から誘われるのは初めてだ…

嬉しい…
「フッ」
やばい…また笑っちゃった。
あたしは気分が良いとフッと笑うくせがある。どうか、涼太に気づかれてませんように。

「じゃあな」

学校の帰り道、あたしを家まで送るともとの道を戻る涼太。
なんでわざわざ遠回りしてくれるの…⁇

あたしちゃんと愛されてるのかな…

でも、愛されてる気がするな…
ってあたしはなにバカなことを考えているんだか…
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