田中のくせに!!






「な、ななな何が!?」



ていうか今気付いたけど距離、近い!!




「…お前、聞いてろよ」



「ご、ごめん」



「文化王国村とガラス村、どっち行くかって話だよ」




親切に教えてくれるのは竹野くん。さすが委員長!




「え、ガラス村ってあれだよね?ガラス細工作れるとこだよね?」



「うん、そう」



「あたしガラス膨らますのやってみたい!」



「じゃーガラス村にしよっか」




竹野くんの言葉に、小夏が決定しているコースをノートに書きだす。




あー、なんかホントに楽しみ!沖縄!!♪




「ボーッとしてんなよなぁ」




頬杖をついて、横目であたしを睨む田中。




「…だからゴメンって」





……田中の隣になんか、座るんじゃなかった。



6人で一枚の地図見てるから仕方ないけど、肩と肩が…





「…なんか周防、顔赤くね?」




すると何を思ったのか、田中が突然。




あたしの額に手を当ててきた。






………なっ………





バシィッ!





「いてっ!!!」





気付いたら思い切り、田中の手を振り払っていた…。






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