田中のくせに!!
痛そうに背中をさする田中と、そんな田中を面白そうに見ている旭さん。
…田中は、夢にも思ってないんだろうな。まさかあたしの好きな人が自分、なんて。
「…田中のバカ」
なんだか急に腹がたってきて、思わずそう呟くと
「は?なんだよ突然」
田中が怪訝そうにあたしを見た。
「別にー?意味はない!」
「なんだそれ?わけわかんねー」
「いいから、もっと野菜食べなよ!野菜ばっか残ってるじゃん!」
「おまえもな!?」
いつか、
あたしの想いが
届くことはあるんだろうか。
…たとえ叶わなくても、届けたいって。
そう思うことは、あるのかな?
「てか肉少ないなー、おい光!ちょっとスーパー行って買ってきて☆」
「よろしく田中ー♪」
「おまえら…」