田中のくせに!!
「…き、昨日は…
突然変な質問してすみませんでした…」
小さくなって謝ると、岩槻くんがアハハと笑った。
「そんな謝らなくても。
別に秘密にしてたわけじゃないし」
そしてロッカーを開けて中から英語の教科書を取り出す。
「ただ、昨日の質問にまだ答えてなかったなぁと思って」
「え?」
「俺別に、年上好きなわけじゃないよ。
たまたま好きになった人が年上だったってだけ」
ロッカーの扉を閉めて、ちょっと恥ずかしそうに笑う岩槻くん。
「恋愛に年齢なんて関係ないでしょ?」
…岩槻くんは
外見だけではなく中身も
正真正銘の、イケメンだった。