田中のくせに!!




「…き、昨日は…
突然変な質問してすみませんでした…」



小さくなって謝ると、岩槻くんがアハハと笑った。



「そんな謝らなくても。
別に秘密にしてたわけじゃないし」



そしてロッカーを開けて中から英語の教科書を取り出す。




「ただ、昨日の質問にまだ答えてなかったなぁと思って」


「え?」


「俺別に、年上好きなわけじゃないよ。
たまたま好きになった人が年上だったってだけ」



ロッカーの扉を閉めて、ちょっと恥ずかしそうに笑う岩槻くん。



「恋愛に年齢なんて関係ないでしょ?」



…岩槻くんは


外見だけではなく中身も



正真正銘の、イケメンだった。




< 29 / 467 >

この作品をシェア

pagetop