田中のくせに!!
「…え?」
暗闇の中で、岩槻くんが少し
目を見開いたのが分かった。
「……別に、悩んでなんてないよ」
「うそ!だって今の岩槻くん、なんだかすごく、無理してるように見えるよ。
…ほんとは、莉恩ちゃんのことだって…「言うなよ」
岩槻くんの、絞り出すような声に
遮られる。
「それ以上言うな…
…言ったらますます…辛くなる。
必死で抑えてんのに…」
微かな、裏口の明かりに照らされて浮かび上がる
岩槻くんの横顔は
「岩槻くん…」
ものすごく、苦しそうで。