田中のくせに!!





「え~、じゃぁ俺の名前も教えるからサ♪教えてよ♪」



「結構です」



「俺は瀬名晴人(セナハルト)。隣のクラスに二日前にきた転入生!よろしくね♪」





結構ですって言ってるのに、勝手に自己紹介をしだすチャライケメン…瀬名晴人。





ていうか、転入生なんだ。


どうりで見たことないと思った…。



こんなイケメン、絶対知らないハズないもんね。






「ふーん、そうですか」




「冷たっ」





おかしそうに笑う瀬名晴人。




笑うと綺麗な顔が少し崩れて、クシャッてなる。






「なんか面白いなぁ~。周防サン。今までにいないタイプで、なんか新鮮かも♪」





そしてあたしの顎をクイッと持ち上げる。





「人をおもちゃみたいに言わないでもらえるかな!?」





もちろん振り払おうとするけど…




昨日より強い力でつかまれていて、振り払えない…!!






「なーんか気にいっちゃった♪」





そうこうしているうちに、瀬名晴人の無駄に整った顔がスッと近づいてきて。






「周防サン。俺の彼女になってよ♪」





次の瞬間、唇に何かが、触れた。





それは一瞬ではなれて





何がなんだか分からないあたしの目の前には、舌なめずりをする瀬名晴人。






「ピザの味がした♪」





今日の朝ご飯だ~!!!





……じゃなくて





今、されたのってもしかして








……きっ、き、キス~~~!?!?









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