よみがえれ誠の魂よ〜天つ風は何処(いずこ)へ〜
《沖田 椿side》




………………何なのコレ。

意味が分からないわ。




突然誰か訪ねてきたと思えば、

新選組の局長、副長の子孫ですって??


しかも、沖田総司の子孫を探しているなんて。


私なんですけどって感じ。




あ、いつも私、猫被ってんの。


女だから舐められやすいし、

こっちよりも楽だしねw



…………で、局長のほうはまだしも、

副長サンはどうやら女ギライのようねw



試合してもコイツも弱いなぁ……。


副長とあろう者が女である私に

負けるなんて、なんてみっともない。



でも、新選組に興味ないと言えば嘘。

寧ろ逆だ。小さい頃から聞かされてきた。



─────勿論、自分が唯一の子孫だから。









大人達は、私が沖田総司の子孫というだけで、

私は数々の教養や武道を習わされた。



お陰様で文武両道とはなれたが。


満足できた私ではなかった。





まるで籠の中の鳥。


沖田総司の子孫というだけで、

沖田総司の再来となる様に育てられた

忠実な人形。






気が付けば、いつの間にやら

私は『喜怒哀楽』のうち、『怒』以外の

感情が分からなくなってしまっていた。





だから、もしだけど、新選組に加入して

どれかでも取り戻せたら、なんて

淡い夢を見てみる。




それに、人殺しなんて、もう殺ってしまった。


あの忌々しい思い出と共に───────










これから私は沖田総司と同じく、

新選組一番隊隊長、沖田 椿として生きる。


近藤局長に歯向かう者は容赦しない。


………………さて、これからが楽しみだ……。





新選組。お前等は、私をどうする──??






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