好きって気づけよ。




栗原くんを保健室にはこぶだけで、こんなに時間はかからないはずだもんね。



私がたずねると、舞香ちゃんの眉間のしわがさらに寄った。


と……とっても不機嫌だ。




「意識なら、最初からあったわよ。まあいまは本当に気失ってるけど」


「え?」


「ほんっと最低。あんなやつ、こっぱみじんに滅んじゃえばいいのに。心愛、もうあいつに近づいちゃだめよ」




ふええっ……

舞香ちゃん、すごく怖いよ!


いったい、ふたりの間になにが!?



栗原くん、舞香ちゃんのこと怒らせすぎだよ……っ!



 
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