好きって気づけよ。




「そっか」




うれしそうな笑顔を見せる凪くん。

こんな無邪気な笑顔を見れるのはめずらしくて、どきどきが止まらなくなる。



どうしたんだろう、私。


最近、凪くんにどきどきしてばかりだよ……。




「お前、ほんとかわいいな」


「えっ? ……ひゃあっ」




なぜだか上機嫌なようすの凪くんに、今度はぺろりと頬を舐められて、心臓が大きくジャンプした。




「凪くん!? な、なにしてるのっ!?」


「なにって、消毒。栗原のことはやっぱりムカつくし」


「えっ、消毒ってっ……」



 
< 163 / 356 >

この作品をシェア

pagetop