好きって気づけよ。
「なぎくんっ……も、もう……っ」
「ん、もう限界?」
いまにもくずれ落ちそうな心愛の体を、引き寄せて支える。
何度もキスすれば力も抜けるよな。
心愛、全然慣れてないんだし。
だからこれから俺が、ゆっくり慣れさせていけばいい。
「っ……と、とけちゃいそうだった……」
「キス、そんなによかった?」
「そっ、そんなこと!」
顔を真っ赤にさせた、涙目の心愛が、笑った俺を見上げる。
「そ……そんなはずかしいこと、言わないで……」