俺と君との境界線
俺が何気なくペン回しを始めると

トントン

ドアを叩く音と共に中に入ってきたのは
生徒会書記の寺島由香。
ショートカットでいつでも元気。
少しクールな三戸瀬さんとは反対のタイプみてぇけど仲はいいらしく
三戸瀬さんの相談にもいろいろのってるらしい。
ほとんど俺のことらしいけど(汗)

「杏奈やっぱりここにいたんだ〜。あっ神月もお揃いでっ」

「ど〜も〜!」

なんか俺がいることが当たり前みたいになってて
寺島がいうには俺も生徒会メンバーみたいなものなんだって。
あんま嬉しいことでもないけど・・

「それで由香。朝からどうしたの?」

「生徒会新聞が一応できたんだけど、こんな感じでいいかな?」

「ん〜・・うん、いいと思う。さすが書記!」

俺は二人のやりとりをただ、ぼーっと見ながら
生徒会長の三戸瀬さんはすげー輝いてるなぁって思った。

「じゃあ後は先生に見せるだけだよ。私先に教室行ってるね」

「待ってよ由香!あたしも行く!」

と言って急いで鞄を取って寺島の方に走ってった

「えぇ!?って事は俺一人?つまんないじゃん!」

一応だだこねてみたけど逆効果

「うるさい!!こっちは授業があるから毎日毎日あんたに構ってられないの!作文早めに出しといてねっ!」

そう言われて静かにドアが閉まる
< 5 / 87 >

この作品をシェア

pagetop