今昔狐物語


 その翌朝、自室にいない巽を探しに公園までやって来た家族によって彼の遺体は発見された。


桜の木の下で眠るように死んでいた青年の傍らには、一匹の黒狐が寄り添っていたという。






《可愛編(終)》


< 242 / 277 >

この作品をシェア

pagetop