闇の中の月姫
美紀姉は月夜組、組長だった。
月夜組は全国NO.1の組で、
月夜家が代々受け継がれていた。
私は……捨て子で美紀姉とは血が繋がっていない。
捨てられていた私を拾ってくれたのが、
美紀姉なんだ……。
お父さんが月夜組を引退し、美紀姉が組長になった。
それから、私は副組長。
ある日、私は暴走族に興味をもった。
『ねぇ、美紀姉暴走族入って見たいんだけど駄目?』
美紀「いいんじゃない?なら、いっそ暴走族作っちゃう☆!?」
満面な笑顔でいった美紀姉に私は勢いよくうなづきながら、
『作りたいっ!!』
その一言から作った暴走族が「星月」。
町へパトロールにいった時、
孤独な人、家庭にある事情をもっている人達に声をかけた。
一人でも希望をもってもらうために―――
「星月」の仲間は家族同然に仲がよくて……
いつの間にかいつも笑顔が溢れていて楽しい居場所になった。
私はその事が素直に嬉しかった。